暦とは ?



暦(こよみ・れき)とは、時間の流れを年・月・週・日といった単位でわかりやすくまとめたもので、私たちが普段使っているカレンダーのことです。本日の暦カレンダーには、旧暦、干支、月和暦、月齢、六曜、二十四節気、雑節、日本の祝日を記しています。

旧暦

旧暦とは、明治 5 年(1872 年)グレゴリオ暦の前の暦法を指し、中国に由来する天保暦のことです。四季、二十四節気、 七十二候があり、季節の変化をこまかく分けることで農業の目安として使われてきました。

干支

干支とは、十干(じっかん)十二支(じゅうにし)を組み合わせた 60 を周期とする数詞。古代中国より伝わったもので、暦や時間、方位を表すために用いられてきました。年干支、月干支、日干支があります。

支(十干十二支)

1

甲子

2

乙丑

3

丙寅

4

丁卯

5

戊辰

6

己巳

7

庚午

8

辛未

9

壬申

10

癸酉

11

甲戌

12

乙亥

13

丙子

14

丁丑

15

戊寅

16

己卯

17

庚辰

18

辛巳

19

壬午

20

癸未

21

甲申

22

乙酉

23

丙戌

24

丁亥

25

戊子

26

己丑

27

庚寅

28

辛卯

29

壬辰

30

癸巳

31

甲午

32

乙未

33

丙申

34

丁酉

35

戊戌

36

己亥

37

庚子

38

辛丑

39

壬寅

40

癸卯

41

甲辰

42

乙巳

43

丙午

44

丁未

45

戊申

46

己酉

47

庚戌

48

辛亥

49

壬子

50

癸丑

51

甲寅

52

乙卯

53

丙辰

54

丁巳

55

戊午

56

己未

57

庚申

58

辛酉

59

壬戌

60

癸亥

十干

十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の 10つの要素です。

十干 音読み 訓読み 陰陽五行の意味
コウ きのえ 木の兄
オツ きのと 木の弟
ヘイ ひのえ 火の兄
テイ ひのと 火の弟
つちのえ 土の兄
つちのと 土の弟
コウ かのえ 金の兄
シン かのと 金の弟
ジン みずのえ 水の兄
みずのと 水の弟

十二支

年賀状でおなじみの十二支。諸説ありますが、覚えやすいように身近な動物を当てはめたといわれています。

十二支 音読み 動物
鼠(ねずみ)
チュウ 牛(うし)
イン 虎(とら)
ボウ 兎(うさぎ)
シン 龍(りゅう)
蛇(へび)
馬(うま)
羊(ひつじ)
シン 猿(さる)
ユウ 鶏(とり)
ジュツ 犬(いぬ)
ガイ 猪(いのしし)

月齢

昔から人間は、月の満みち欠かけの周期から暦を作り生活に役立てていました。新月→三日月→半円の月→満月になり、今度は欠かけていきます。約29.5 日を周期としています。

月和暦

月和暦は、月の和名。旧暦における各月の名称のことです。その月の季節を表した美しい言葉になっています。

2月   如月 きさらぎ


まだ寒さが厳しく衣を更に着る(衣更着、着更着)

3月   弥生 やよい


草木が生えてくる(大草弥生い茂る)

4月   卯月 うづき


初夏の花が咲く、十二支の 4 番目の「卯」の花の月

5月   皐月 さつき


若い稲の苗、早苗を田に植える。早月(さつき)ともいう

6月   水無月 みなづき


「無」は「の」意味で、夏で水が枯れる、田に水を入れる

7月   文月 ふみづき


七夕に文(詩歌)を詠んだ、稲の穂が実る穂含月

8月   葉月 はづき


秋になって葉が落ちる、はおちづき

9月   長月 ながつき


夜が長くなってきた、夜長月(よながづき)

10月   神無月 かんなづき


神様が出雲大社に集まる、神嘗月(かんなめづき)

11月   霜月 しもつき


寒くなって霜が降りる

12月   師走 しわす


普段は落着いている師も走るほど忙しい月

1月   睦月 むつき


正月に親類が集まって仲が睦まじい様子

六曜

六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の 6 種があり、日々の吉凶を占います。おもに、お祝い事やお葬式の日取りを決めたりする時に利用されています。

先勝 せんしょう


読み方…せんかち / せんしょう / さきがち
急ぐことで「吉」に転ずると言われ、午前中は吉、午後は凶とされている。

友引 ともびき


読み方…ともびき / ゆういん
勝負の決着がつかず良くも悪くもないとされる日。友を引くということから凶事に忌まれ、朝晩は吉、正午は凶とされていることが多い。

先負 せんぷ


読み方…せんぷ / せんぶ / せんまけ / さきまけ
急用は避けるべきとされる日。何事も控えめの行動が良いとされ、午前中は凶、午後は吉とされている。

仏滅 ぶつめつ


読み方…ぶつめつ
仏滅は六曜における大凶日。新しく事を始める結婚・開店・移転は凶とされるが、吉凶なし法事は吉ともされる。

大安 たいあん


読み方…たいあん / だいあん
勝負の決着がつかず良くも悪くもないとされる日。友を引くということから凶事に忌まれ、朝晩は吉、正午は凶とされていることが多い。

赤口 しゃっこう


読み方…しゃっこう / じゃっこう / しゃっく / せきぐち
祝い事には大凶とされ、正午(午前 11 時ごろから午後 1 時ごろまで)のみ吉で、朝夕は凶とされている。火の元、刃物に気をつけた方がいいとされている。

二十四節気

二十四節気は、1 年を春夏秋冬の 4 つの季節に分け、さらにそれぞれを 6 つに分けたもので、二十四の節目 として名前がつけられています。昔から生活や農業の目安として使われてきました。
※二十四節気は、毎年 微妙なズレが生じます。

  spring

2/4  立春 りっしゅん


旧暦ではこの日が 1 年の始めとされ、暦上ではこの日から春になる。

2/19  雨水 うすい


雪から雨に変わり氷が水になり草木が芽生える。農耕の準備を始める目安。

3/5  啓蟄 けいちつ


日差しも暖かくなり、冬眠していた虫が春の訪れを感じ穴から出てくる頃。

3/21  春分 しゅんぶん


昼と夜の長さがほぼ同じになり、寒さもだいぶ和らいでくる。

4/5  清明 せいめい


清々しく明るく美しい季節。お花見のシーズン。

4/20  穀雨 こくう


田畑が雨で潤う種まきの好期。田植えの準備をする目安。

  summer

5/5  立夏 りっか


新緑の季節。暦上ではこの日から夏のはじまり。

5/21  小満 しょうまん


だんだんと暑くなってくる季節。山野の草木が実をつけ始める。

6/6  芒種 ぼうしゅ


稲や麦の種をまく季節。雨が多くなり梅雨めいていく。

6/21  夏至 げし


昼間が最も長く、夜が最も短い日。雨の多い梅雨の時期。

7/7  小暑 しょうしょ


七夕の季節。梅雨が明け、強い日差しと共に気温が一気に上がる。

7/23  大暑 たいしょ


梅雨明けの時季。気温はさらに上がり、本格的な夏の到来。

  autum

8/8  立秋 りっしゅう


まだまだ残暑が厳しい。暦上では秋。

8/23  処暑 しょしょ


厳しい暑さの峠を越え、暑さが和らぐ季節。台風のシーズン。

9/8  白露 はくろ


日中は暑さが残るが、朝夕は涼しくなり始める。

9/23  秋分 しゅうぶん


秋のお彼岸の時期。昼と夜の長さがほぼ同じになる。

10/8  寒露 かんろ


秋の長雨が終わり、収穫のシーズン。本格的な秋の始まり。

10/24  霜降 そうこう


秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。紅葉のシーズン。

  winter

11/7  立冬 りっとう


暦上ではこの日から冬の始まり。朝夕冷え込んでくる。

11/22  小雪 しょうせつ


日差しが弱くなり、冷込みが厳しくなる。

12/7  大雪 たいせつ


全国的に冬一色になる季節。

12/21  冬至 とうじ


夏至と反対に、夜が最も長くなり、昼が短い日。

1/5  小寒 しょうかん


冬本番。「寒の入り」といわれる。

1/21  大寒 だいかん


寒さがさらに厳しくなり、1 年中で最も寒い。

雑節

雑節とは、二十四節気以外で季節の節目を表わすもので、日本の四季にあったものになっています。

社日 しゃにち


春分、秋分に最も近い戊(つちのえ)の日で、1 年に2 回ある。春には豊年を祈り、秋には成熟を祝う行事がある。

節分 せつぶん


立春の前日のことで、前年の邪気を払い福を招き入れるため豆まきを行う。

彼岸 ひがん


春分と秋分の前後の3 日ずつの計7 日のこと。先祖を供養しお墓参りをする。

土用 どよう


立春、立夏、立秋、立冬の前18 日間。丑の日にうなぎを食べる。

八十八夜 はちじゅうはちや


立春から数えて88 日目。春から夏に移る節目で、種まきの目安の日。

入梅 にゅうばい


二十四節気のうち、芒種の後の壬(みずのえ)の日。暦の上での梅雨入り。

半夏生 はんげしょう


梅雨の末期。天より毒気を下す日という。

二百十日 にひゃくとおか


立春から数えて210 日目。必ず台風があるとされる。

二百ニ十日 にひゃくはつか


立春から数えて220 日目。二百十日と同じ意味を持つ。

日本の祝日

日本には、たくさんの祝日があります。
また、昔からある伝統的な行事や海外から伝わってきた行事など、さまざまな年中行事が親しまれています。

1月 1日 元日

年のはじめを祝う。

1月の第2 月曜日 成人の日

おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

政令で定める日 建国記念の日

建国をしのび、国を愛する心を養う。

2月 23日 天皇誕生日

天皇の誕生日を祝う。

春分日 春分の日

自然をたたえ、生物をいつくしむ。

4月 29日 昭和の日

激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。

5月 3日 憲法記念日

自日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

5月 4日 みどりの日

自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

5月 5日 こどもの日

こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

7月の第3 月曜日 海の日

海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。

8月 11日 山の日

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。

9月の第3 月曜日 敬老の日

多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。

秋分日 秋分の日

祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

10月の第2 月曜日 スポーツの日

スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。

11月 3日 文化の日

自由と平和を愛し、文化をすすめる。

11月 23日 勤労感謝の日

勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。